八王子ユースシアターは今年も「つくる、タマリバ。」を掲げてやっていきます。
ただ、プログラムの内容や、そのニュアンスは昨年度とは少し変わります。
ひとつの時間、空間、作品をともにする。
ただ「演劇の舞台をつくる」のではなく、
もう事業とか財団とか劇場とか関係なくなって、
そんなものを何も気にする必要がなくなった10年先や15年先で、
「あのとき一緒にやった仲間だから」
それだけでつながり続けていられたり、また出会い直すことができる。
そんな経験をつくるチャンスを、みなさんにお渡ししたいと考えています。
このチャンスをどんな内容にするのか。
誰に届けるのか。誰と共有するのか。
実際のところ、どうやって進めていくのか。
そのあたりも大人たちのサポートを都合よく、
したたかに、堂々と利用しながら、
みなさんで回してもらえたらと思います。
本当の成果があらわれるのはずっと先でも大丈夫です。
だから遠慮はいりません。
僕らには(あるいは自分たちでも)全然わからないようなヤバいものを、
自分たち自身のために創造してください。
(まあでも、つまんないなと思ったらつまんないねってきっと言うんですけど)
森 陽平 Mori Yohei
東京都出身。岩手県西和賀町在住。日本大学芸術学部演劇学科卒、同大大学院芸術学研究科舞台芸術専攻博士前期課程修了。2012年、岩手県西和賀町にて演劇等の合宿事業「ギンガク(銀河ホール学生演劇合宿事業)」を立ち上げる。2014年、西和賀町に移住。2017年、西和賀町文化創造館アートコーディネーターに着任。町民劇事業「銀河ホール演劇部」、演出力を競う日本唯一の高校演劇大会「いわて銀河ホール高校演劇アワード」を企画・実施。2019年より岩手県文化芸術コーディネーター、岩手県立千厩高等学校演劇部の部活指導員を務める。2020年、八王子ユースシアター外部ディレクターに着任。2023年からはゲストハウスや演劇教室を開業予定。